2006年05月28日

今週の株式見通し

 今週の株式相場はもみ合う展開か。国内では目立った買い材料に乏しい。世界の株価や金利など外部環境に神経質な地合いが続く可能性が高い。下値では根強い先高観から国内勢を中心に押し目買いが見込まれるが、リスク資産からの退避姿勢を強めている外国人投資家の買いが戻らなければ、上値も限られそうだ。

 先週は日経平均株価が連日200―300円上下する荒い値動きとなり、週間で184円(1.1%)下げた。米利上げ継続に対する警戒感などから世界的にリスクマネーの収縮が起き、日本市場からもヘッジファンドなどの短期資金が流出。株価指数先物への仕掛け的な売買も膨らんだ。

 今週も「外部環境にらみで不安定な相場が続く」との見方が多い。米国株に加え、アジア株、商品相場などが大きく動けば先物への思惑的な売買を引き起こし、日本株が乱高下する展開となりそう。

 外部環境が落ち着くまで外国人はリスク資産への投資に慎重なままだろう。信用買い残が積み上がっているため、「戻り待ちの売りを警戒する外国人も増えている」。

 一方、海外ヘッジファンドの5月決算対策売りが一巡し、売り圧力が弱まる可能性もある。東証一部の予想PER(株価収益率)が4月末の24倍から20倍程度まで急速に低下したのを受け、「割安感から押し目買いを入れたい銘柄が出てきた」との声も聞かれる。

 今週に四本(募集上限総額は約3400億円)設定される日本株に投資する投資信託も相場の下支え役としての期待が高い。

 国内では30日に4月の鉱工業生産指数が発表される。ただ投資家の関心は海外動向に向いているだけに、「景気回復を裏付ける内容になっても材料視されにくい」との見方が多い。
[5月28日/日本経済新聞 朝刊]



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