2006年12月24日

今週の株式見通し

 今週の株式相場は日経平均株価が1万7000円台を固める展開か。景況感の改善や日銀の早期利上げ観測の後退などを背景に、外国人の間で日本株を再評価する動きが出ている。半面、高値警戒感もくすぶり、利益確定売り圧力が強まる可能性も大きい。年初来高値(1万7563円)を試すには、物色対象が広がるかどうかが焦点になる。

 先週の日経平均は週間で190円(1.1%)上昇、20日には約7カ月ぶりに1万7000円台を回復した。相場上昇を主導したのは主力株。トヨタ自動車や武田薬品工業が上場来高値を更新した。世界的な再編期待などから、流動性の高い鉄鋼株もにぎわった。

 今週は年末最終週。週初は欧米市場が休場なため、「方向感の出にくい展開」になりそうだ。物事の終わりに勢いを盛り上げる「掉尾(とうび)の一振」という相場格言通り、年末相場は高くなる経験則がある。外国人の新年度資金流入を期待し、週後半にかけ個人やディーラーなどの買いが活発化する可能性もある。

 為替市場で円安基調が続き、自動車など輸出関連企業などの収益拡大期待は根強い。25日に法人企業景気予測調査、28日には11月の鉱工業生産指数が発表になる。好内容が確認できれば、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)に対する自信につながり、安心感を誘発しそうだ。

 物色面では先駆して上昇した主力株にいったん利益確定売りが膨らむ場面も予想される。鉄鋼や海運など一部の業種だけでなく、小売りや金融など出遅れ感の目立つ業種に買いの矛先が向かうかどうか。持続的な相場上昇には、循環物色が不可欠との見方は多い。

 騰落レシオ(25日移動平均)は115.30%と「買われすぎ」とされる120%に接近、テクニカル指標には短期的な過熱感を示すサインが点灯している。加えて、米国株に上げ一服感が出ており、一本調子の上昇は難しそうだ。年末で市場参加者が減少するなか、値動きの荒い展開を予想する声も目立つ。
[12月24日/日本経済新聞 朝刊]



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