2007年02月11日

今週の為替見通し

 日銀の利上げ時期が読みにくい一方で、米国では経済指標が改善して利下げ懸念が払拭(ふっしょく)されつつあり、今週は円が売られやすい相場環境が続く公算が大きい。日銀の利上げ観測が後退すれば、超低金利の円を借り入れて高金利のドルなどに投資する「円借り取引」に伴う円売りが再び強まるとの指摘もある。市場参加者の間では1ドル=123円程度までの下落を見込む声が多い。

 これまでの国内経済指標は、必ずしも早期利上げを後押しする結果とはなっていないため、15日に内閣府が発表する2006年10―12月期の国内総生産(GDP)速報値が最大の焦点となっている。実質GDP成長率の事前予想は、前期比年率で3.8%と前回から大幅改善の見込み。市場は改善を織り込みつつあるため、予想を下回った場合は円売りが強まる可能性もある。

 14、15日には米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長の議会証言がある。一部に米利上げ観測も浮上するなか、発言次第では円買い戻しのきっかけになりうるとの見方も出ている。
[2月11日/日本経済新聞 朝刊]



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