先週の日経平均株価は週間で120円(0.7%)下落した。週初こそ米雇用情勢の改善を好感した買いが先行したが、上値は重かった。米利下げ期待がやや後退したほか、週末の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を控えて買いが見送られた。G7声明は円安が進む為替相場について現状を事実上追認。「円安に警戒感が示されれば、株式相場の重しとなる」との見方があっただけに、ひとまず安心感が広がりそうだ。
米国ではIT(情報技術)関連の主要企業が1―3月期決算を発表する。IT業界の先行きがある程度まで見通せるようになるとみられ、国内の関連銘柄にも影響が波及しそうだ。住宅ローンの焦げ付き懸念が出ている大手銀行も決算発表を予定している。「サブプライムローン(信用力の低い個人向け融資)への引き当て姿勢で、問題の深刻さを見極めたい」との声もある。
市場の最大の関心は「国内企業の2007年3月期決算発表や今期の業績見通し」。23日からの週にはホンダ、松下電器産業、新日本製鉄など主要企業の発表が予定されている。円安進行などを背景に業績の上昇期待が強まった銘柄が、個別に物色される場面も予想される。
米景気の不透明感が強いため、外国人は日本株に対しても売買に消極的になる可能性が高い。個人投資家は上値で利益を確定する売りを出す傾向を強めており、需給面からの上値の重さを指摘する声もある。
[4月15日/日本経済新聞 朝刊]
