先週は大型連休中の米株高を受けて出遅れ感から日本株も買われ、日経平均株価は9日に世界連鎖株安後の戻り高値を更新した。だが米国株の一時的な急落や急ピッチの上昇に伴う利益確定売りに押され、週間では158円(0.91%)の上昇にとどまった。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)での日経平均先物6月物の終値は大証終値を185円上回った。今週は買い先行で始まる可能性もあるが、焦点は15日にピークを迎える3月期決算発表だ。
発表済みの企業では、今期の業績見通しが市場予想を上回った住友鉱が連日で上場来高値を更新。その一方、予想を下回ったカシオと横河電が11日に値幅制限の下限(ストップ安)まで下げるなど、明暗が分かれている。
日本経済新聞社の集計(11日までの発表分)によると、前3月期の連結経常利益は4期連続で最高となったが、今期は1.1%増益にとどまる見込み。全体として減速感が広がるなか、個別物色の動きが続くとみられる。
決算発表が一巡した後は経済指標にも関心が集まりそう。ポイントは17日に発表となる1―3月期の国内総生産(GDP)速報値だ。平均的な市場予想は前期比年率換算で2.6%の伸び。「市場予想を下回れば、景気が踊り場を迎えても影響を受けづらい安定成長銘柄への関心が強まる」と言う。
米国株については「過熱感を気にする声も出てきた」との指摘もある。外国人の日本株投資意欲が後退し、相場上昇の勢いがそがれる可能性もある。
[5月13日/日本経済新聞 朝刊]
