2007年05月20日

今週の株式見通し

 今週の株式相場は下値を警戒する神経質な展開になりそうだ。世界的な株高を支える過剰流動性が円相場や商品市況の変調により影響を受けて日本株へ波及する懸念があるためだ。外部環境の不安定化が投資心理を冷やし、様子見ムードが強まることも想定される。

 先週は2007年3月期決算の発表がピークを迎える中、内容を見極めようと買いを手控える投資家が目立った。日経平均株価の上値は重く、週間で154円の下落となった。

 決算が一巡したことで、投資家の視線は世界的な資金の流れなどマクロ面に集まりそう。先週の円相場は一時、1ドル=121円台半ばまで下落した。輸出企業の多くは今期の想定為替レートを1ドル=115円前後に設定しており業績面では支援材料。しかし市場は「株価は既に為替差益を織り込み済み。円高へ反転すれば売り材料」と警戒している。

 このため週末の消費者物価指数への関心が高い。市場予想は前年比横ばいか小幅なマイナスが中心。早期利上げ観測が強まれば、円高懸念が台頭する可能性がある。低金利の円資金を借りて投資する円借り取引が再び収縮するきっかけにもなりかねず、世界的なリスクマネーの変調が日本株に波及するリスクもある。

 先週末に中国人民銀行(中央銀行)が人民元の変動幅の拡大を発表した。為替市場に加え、上海株式市場の反応など外部環境の動向に注意が必要だ。

 大手銀の決算発表も注目度が高い。「不透明要因の一つであり内容を確認したい」との声は少なくない。「業績不振が予想される消費者金融部門の影響度合いが焦点」という。

 トヨタ自動車など大型株に信用の買い残が積み上がっている銘柄が目立つ。「個人から売りが出る可能性がある」と需給面の不安を指摘する声もある。
[5月20日/日本経済新聞 朝刊]



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