2007年05月27日

今週の株式見通し

 今週の株式相場は上値の重い展開か。株価が上昇すると利益確定売りが出やすいうえ、3月期決算発表がほぼ一巡したため積極的に上値を追う材料にも乏しい。一方、米国株や中国株の下落を懸念する見方も増えており、海外株相場の動向次第では弱含む場面も予想される。

 先週の日経平均株価は週間で81円63銭(0.5%)上昇した。ハイテク株の一角や大手銀行株に買いが集まり、23日には1万7705円と世界連鎖株安後の高値(1万7748円)に接近した。だが、25日には米国株の下落を受けて大幅安となり、1週間を通しては小幅な上昇にとどまった。

 先週の大手銀行で3月期決算発表は、ほぼ一巡した。このため「国内ではテーマが見つかりにくく、外国株相場や円相場などの外部環境に左右されやすい」との見方が増えている。

 なかでも関心が高いのは米国株。今月中旬までほぼ一本調子で上昇していたが、先週には金利先高観などから一服した。「株価は高値圏にあり、調整が入りやすい」。6月1日には5月の米雇用統計など重要指標の発表が控えており、買いが見送られれば、日本株の下押し要因となる可能性がある。

 中国株への注目度も高い。グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)前議長は23日、「中国株はいずれ劇的な収縮が起きる」と懸念を表明。市場の混乱はみられないが、中国株は2月末から始まった世界連鎖株安のきっかけとなっただけに、市場の警戒感は強い。

 国内の注目材料は30日に発表される4月の鉱工業生産指数。このところ弱めの経済指標の発表が続いており、景気減速を指摘する声が出ている。市場予想平均は前月比0.5%の上昇。「経済指標を1つ1つ見ながら景気動向を確認したい」との声が多い。
[5月27日/日本経済新聞 朝刊]



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