世界的に株式相場が堅調で、円借り(円キャリー)取引を使った取引が広がるとの見方が多い。米株や上海株が上昇すればリスクを取りやすくなり、円借り取引が増える方向に働く。1月の年初来安値(122円20銭)より円安・ドル高に進むかが焦点だ。
一方で、株価が下落すれば、海外投機筋などがリスク資産から資金を引き揚げて円を買うとの見方もある。前週は122円前後まで下がると円が買われる展開が続いており、円の安値に対する警戒感は市場で広がっている。
日銀の利上げへの思惑が強まれば、円買い方向に進む可能性もある。設備投資の先行指標である機械受注統計(4月分)が8日発表される。市場予想を上回れば利上げへの思惑から円は買われやすくなりそうだ。
[6月3日/日本経済新聞 朝刊]
