2007年06月10日

今週の為替見通し

 今週の円相場は米国の株価や金利の動向をにらみながら、方向感が定まりにくい展開となりそうだ。一方向に円安が続いてきたため、欧米のヘッジファンドなどが円を買い戻す動きが一部に出ている。ただ、国内投資家による円売りも根強く続いており、円が急上昇するという見方も少ない。市場参加者の予想は1ドル=119―122円台が中心となっている。

 米経済の先行きに対する悲観的な見方は薄れ、米利下げ観測は後退している。ただインフレ警戒感がなお残っており、13日発表の米地区連銀経済報告(ベージュブック)や15日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)などに注目が集まる。インフレ圧力が強まれば米国で利上げ観測が浮上し、ドルが買われる可能性もある。ただ、金利上昇による景気悪化の懸念から米株価が下落するとドル売り材料にもなり得る。

 日銀は14、15日に金融政策決定会合を開く。市場では早期利上げが意識されて金利が上昇基調にある。福井俊彦日銀総裁が会見で利上げ意欲を示せば一時的に円買いが加速する可能性もある。
[6月10日/日本経済新聞 朝刊]



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