さらに、ベージュブックが発表され、インフレ圧力は残るものの景気の拡大が続いているとしたことで、インフレ懸念の後退を好感する動きで一段高となりました。インフレ懸念は金利上昇で織り込み済みとされ、足元の景気の拡大を見直す買いがしっかりと入り大幅高となったものと思われます。
【地区連銀経済報告(ベージュブック)】
・4月中旬から5月にかけて米経済活動は引き続き拡大
・7地区は緩やかな成長、その他はここ数ヶ月からの成長上向きの報告
・全般的な物価圧力の上昇を各地区は総じて示唆せず
・地区の過半が卸売りエネルギー価格及び消費者価格の上昇を指摘
・全般的に賃金圧力は上昇せず、エネルギー関連製品の物価はかなり上昇
・一部地域で賃金は緩やかに上昇、その他地区は賃金圧力緩和を報告
・一部地域で雇用活動拡大、熟練労働者市場は逼迫、住宅市場ではレイオフ
・小売売上と消費支出は増加、高級品販売の方が好調
・居住用不動産は引き続き弱い、商業用不動産は伸びる
・新規住宅建設増加は報告なし、住宅の大半は弱いと判断
・一部地区が燃料価格の上昇が他の消費支出を抑制した可能性を指摘