2007年09月13日

ECB月報(円売り優勢)

ECB月報をきっかけにユーロ円はストップを巻き込み159円台に乗せ、上げ幅を拡大しました。ドル円はストップを巻き込み、円売りが優勢です。

・金融市場の変動で不安定さが増大
・金融政策は依然として緩和的
・物価抑制目的に確固とした態度で適切に行動するだろう
・中期的インフレ見通しは上振れリスクにさらされやすい
・今年のインフレ率は2%を上回るだろう
[セントラル短資]
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2007年09月07日

トリシエECB総裁会見

ECB政策金利も予想通り据え置き、注目されたトリシェECB総裁記者会見はやや弱気に傾いた発言との印象です。金融市場が混乱している間は政策変更は行わず実体経済への影響を見極めるスタンスを維持し、また成長見通しを下方修正したことは利上げの必要性をやや低下させるものと思われます。

・予想のリスクはダウンサイドにある
・市場の混乱が不透明性の増大につながった
・データはGDP成長の明るい見通しを示唆・データは力強い経済のファンダメンタルズ示唆
・景気は拡大を続ける
・ユーロ圏の消費の伸びは強まる見通し
・第三四半期のデータは引き続き良好
・07年の経済成長率見通し2.2-2.8%、従来は2.3%-2.9%
・08年の経済成長率見通し1.8-2.8%、従来は1.8-2.8%
・GDP予想の下方修正、金融や原油の動向を反映したもの
・インフレ率は2%を上回りそうだ
・経済成長見通しのリスクは下振れ
・政策の決定は全会一致
・失業に関する最新のデータは好ましい
・ECBは追加的資金供給オペを実施する
・物価と市場のリスクは比較していない
・インフレに対し「強く警戒」との文言削除についてはノーコメント
posted at 06:33 | Comment(0) | ECB会合・会見

2007年08月03日

トリシェECB総裁会見

ECBの金利据え置き発表後、トリシエECB総裁が定例記者会見で「物価の上振れリスクに強い警戒が必要」と発言。市場反応は限定的だったものの、米欧株式の堅調推移を受けクロス円全般、本日高値圏ながら底堅さを維持。欧州時間から続いていたドル円クロス円の買い上げ一巡後は、米株動向を睨みながらポジション調整に終始する相場展開となっていますが、引き続き短期筋の投機的な値動きに対する警戒感も漂っています。

・M3の伸びは長期的なインフレリスクを示唆
・リスク評価が正常化する中、市場の振れは大きく神経質
・物価安定を確実にするための強い警戒が必要
・第二四半期以降の持続的な成長を確認
・ECBは金利政策を事前に約束しない
・年末の金利について述べることは何もない
・金融政策が緩和的かどうかは来月に述べる
[セントラル短資]

2007年07月05日

トルシェECB総裁会見

・中国の為替レートは望ましい
・行き過ぎた為替相場の変動は望ましくない
・日本経済は持続可能な回復期にある
・為替の市場関係者は2方向のリスクを認識するべきだ
・円相場は日本経済の見通しを反映する必要がある
・米当局は強いドルが米国の利益だと言及
・ECBは引き続き潜在成長率を約2.25%とみている
・M3の伸びは依然として急速だ
・市場の予想を変更するつもりはない
[セントラル短資]

2007年06月06日

ECB金利 0.25%上げ

予想通り0.25%利上げ、4.00%へ。利上げは織り込み済みなので、この後のトリシェECB総裁会見に注目です。

2007年05月11日

市場の関心が金利に

昨夜のECBの金利据え置き、英BOEの0.25%引き上げを受け、一時ドル買いの流れとなり、ドル円は120.50のストップを付けにいく展開となりましたが、トリシェECB総裁の「インフレは下落後、年末に向けて2%に上昇するだろう」としたことで、6月の利上げ後は年末まで据え置きとの観測が浮上、そんな中「ECBがユーロ円売り介入」の準備をしているとの噂が流れ、円買いが加速しました。

その後のポールソン米財務長官会見で「中国には通貨に対して常に圧力をかけていく」と発言したことから、円買いの流れが再び急加速し、ドル円は昨日の安値を更新119.80付近へと下落、クロス円も急落しユーロ円162円割れ、ポンド円238円割れと大台を割れてきました。

米貿易収支は639億ドルの赤字と予想(600億ドルの赤字)を上回る悪化を示したものの材料視されず、市場の関心が金利に向いていることを表す結果となりました。

2007年03月09日

トリシエECB総裁記者会見

トリシェECB総裁記者会見でのポイントは、これまでの政策金利は「低水準」との見解を、今回「緩和的」としたことです。これを受けユーロドルは値を下げました。ECBの次回会合は4月12日の予定です。

・今日の利上げはインフレリスクを反映
・金融政策は引き続き緩和基調だ
・流動性は依然として潤沢だ
・利上げは物価期待の安定を後押しするだろう
・現在の景気拡大は広範囲に広がっている
・消費は時間とともに強まるはずだ
・投資は引き続き力強いはずだ
・短期的な景気見通しのリスクは均衡
・長期的な景気見通しのリスクは依然下振れ
・インフレ率は夏以降に上昇する見通し
・インフレ率は夏まで低下しそうだ
・インフレリスクは引き続き上振れだ
・今日の利上げ決定は全会一致だった
・ECBは物価安定に向けてあらゆる措置を講じる
[セントラル短資]

2007年02月09日

トリシエECB総裁会見

利上げへの事前メッセージとされる「強い警戒」を使用、これで次回会合での利上げはほぼ確実となりました。また「インフレは春から夏に鈍化、年末にかけて加速も」とコメント。これで次回利上げを実施後、秋頃まで据え置きの可能性が強まりました。

・政策金利を3.5%で据え置き
・「強い警戒」が必要
・政策金利は依然緩和的
・経済成長に向けてインフレ期待の安定が必要
・流動性は潤沢
・堅調な景気拡大が続いている
・原油と世界の不均衡が景気見通しのリスク
・インフレは春から夏に鈍化、年末にかけて加速も
・「警戒」のコメントは全会一致
・G7についてコメントせず
・円に関する見方に変更は無い(前回シンガポールG7時と)

2006年12月07日

トリシエECB総裁会見

・利上げは物価期待の安定を支援
・ECBの決定はインフレ上振れリスクを反映
・政策金利は依然緩和的
・流動性は依然として潤沢
・堅調な経済成長は第四四半期も継続
・四半期ベースの成長率は変動の可能性も

・原油価格と保護主義、不均衡がリスク
・インフレ率は2007年はじめに上昇も
・賃金動向は予想以上に強くなる可能性も
・利上げは通貨供給量を反映
・M3の伸び注意深く監視の必要
・金利決定は全会一致だった
・金利水準は依然「低い」
・賃金は上振れリスク
[セントラル短資]

2006年11月11日

ECBパネル討論会

注目されていたECBパネル討論会でのバーナンキFRB議長ら各国要人の講演も、金融政策や経済動向には触れられず市場の反応は見られません。

【バーナンキFRB議長】
・マネーサプライに依存する政策は懸命ではない
・困難を伴うが、マネーサプライの動向に注視
・通貨供給量の伸びは重要な情報は内包する可能性も

【周人民銀行総裁】
・中国経済は減速し始めた
・インフレは依然として低位にある
・金の売却を計画していない

【トリシェECB総裁】
・マネーサプライとインフレは長期的に強い関連性がある
・インフレを抑えるにはマネーサプライの分析が重要

【岩田日銀副総裁】
・為替相場はファンダメンタルズに復帰するだろう
・内需減速は限定された賃金上昇と天候に影響されている
・内需減速は一時的なもの

2006年11月03日

トリシエECB総裁会見

ECBは事前予想通り政策金利を3.25%で据え置きを決定しました。会見では、12月会合での利上げの可能性を事実上示唆しましたが、来年1-3月の追加利上げや2007年度の金利見通しについては「12月会合まで述べない」としました。

・インフレに関し「強い警戒」が必要
・主要シナリオ確認されれば利上げは正当
・主要金利は依然、低水準
・下期も成長の勢いが続く見通し
・最近のインフレ率低下はベース効果を反映
・インフレリスクは2007年にも引き続き上昇する可能性
・VAT引き上げで来年1-3月期に景気不安定も
・原油価格下落で景気見通し改善も
・米景気減速で域内景気見通しに悪影響の可能性
・エネルギー価格の見通しは依然不透明
・物価安定のためにはすべての手段をとる用意
・金融動向非常に注意深い監視が必要
・通貨供給量は依然上ぶれリスク
・物価安定見通しに対するリスクは明らかに上向き
・タイムリーで安定した行動が不可欠
・07年に関しては12月の会合まで更なるコメントはしない
[セントラル短資]

2006年10月05日

トリシエECB総裁記者会見

・今日の利上げはインフレリスクを反映
・利上げ決定はインフレ期待を抑制
・金融政策は依然として緩和基調
・金利は依然として低水準にある
・流動性は引き続き豊富
・ECBは動向を引き続き注意深く監視
・物価見通しは依然上方リスク
・2006年、2007年のインフレ率は2%上回る見通し
・追加利上げが必要とされる可能性あり

・今日の決定は全会一致
・0.5%の利上げは検討せず
・(ユーロ円レートについては)前回G7宣言を堅持
・長期的には欧州の成長には下振れスク、原油価格が要因
・ECBは必要なことを実施する
・インフレ期待は安定
[セントラル短資]

2006年09月12日

トリシエECB総裁発言

トリシエECB総裁はBIS(国際決済銀行)主要国中央銀行総裁会議(G10)の記者会見で発言

・世界経済はダイナミックなペースでの成長を維持するが、不透明感が高まった
・07年の世界経済は若干減速する可能性あるも依然非常に力強く推移
・中央銀行はインフレについて安心する余地は全くない
・G10の中央銀行は為替について議論せず
・世界経済のリスクに原油価格や保護主義が含まれる
・G10は新興国の経済が着実に拡大していると認識
[セントラル短資]

2006年09月01日

トリシエECB総裁記者会見

欧州中央銀行(ECB)政策金利を3.0%に据え置きと決定。

米国インフレ指標であるPECデフレーターがやや予想を下回り、トリシェECB総裁が「強い警戒が必要」と予定通りタカ派なコメントをしたことを受け、一時ドル売り先行。

その後の米国指標が悪くなくユーロが雇用統計前に利益確定をする動きが加速。このユーロ売りドル買いが主軸通貨に飛び火し、ドル円が重い中ポンド円スイス円は軟調な展開。ただ、ユーロクロス通貨が急落したためむしろオセアニア通貨などその他の通貨は堅調。

【トリシエECB総裁記者会見】
・ECBは今後、強く警戒していく
・物価見通しに対するリスクは引き続き上向き
・経済データから見て景気は予想以上に堅調
・世界経済は引き続き堅調
・消費の伸びは将来的に強まると予想
・物価抑制にむけてて時宜に即して行動
・流動性は依然豊富、金融政策は緩和基調だ
・原油高は07年のインフレ見通しに影響
・インフレリスクは引き続き上ぶれ
・米景気の鈍化はユーロ圏に影響
・政策委員会の決定は全会一致だった
[セントラル短資]

2006年08月03日

トリシエECB総裁記者会見

・利上げは上向きの物価リスクを反映
・利上げで物価期待が安定する見通し
・すべての動向を非常に注意深く監視する
・政策金利は実質・名目ともに依然低水準だ
・流動性は引き続き豊富
・ユーロ圏景気は潜在成長率付近の見通し
・消費の伸びは今後強まる見通し
・経済成長見通しは良好
・中・長期的リスクは下振れだ
・条件が確認されれば漸進的な金融緩和の解除が必要
・原油相場と不均衡、保護主義がリスク
・インフレ率は06,07両年とも2%上回る見通し
・中期的インフレ見通しは上向きリスクが台頭
・金利政策のいかなるペースも前もってコミットしない
インフレを「非常に注意深く」監視しなければならない
・原油相場と増税、賃上げが物価のリスク
・通貨供給量でインフレの上振れリスクを確認
・中東の衝突を重要な成長リスクと見ていない
・委員会の圧倒的多数が利上げを支持
[出典:セントラル短資]